カレー専門子ども食堂展開へ 活動2年の横須賀カレーラボ 高齢者、障害者の参加も

カレーで交流する村尾さん(左から3人目)ら「横須賀カレーラボ」のメンバー(村尾さん提供)

 横須賀名物の「カレー」をテーマに、地域コミュニティーづくりを目指す「横須賀カレーラボ」の活動が、間もなく2年を迎える。カレーを通じた交流から始まり、チャリティー活動なども展開。今月からは新たに子ども食堂も展開する。

 カレーラボは、代表の村尾直人さん(48)が2019年4月に設立。ご当地カレーに関わる仕事の経験があり、「横須賀はカレーの街と言われるのに、市民にあまり意識がない」と考えて活動を始めた。各国のカレーを作って食べる教室などを開き、コミュニティーづくりを進める中で、一つの鍋で大人数分を作れるカレーを「社会の問題と結び付けられるのでは」と思い立った。

 昨年12月には無料でカレーを提供し募金してもらう「チャリティーカレー」を実施し、約14万円が集まった。今月からは子育て中の人と子どもを中心にした交流の場として、毎月1回のペースでカレー専門の子ども食堂を開設する予定だ。

 生活困窮などの課題解決につなげることも模索し、今後は高齢者や障害者も参加できる地域食堂を目指す。村尾さんは「カレーで地域のつながりをつくり、さらに社会課題を解決するツールになれば」と話す。

 問い合わせは、村尾さん電話070(5369)7010。

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