さだまさしがラジオ講座の人気講師に!「カムカムエヴリバディ」のキーパーソン

さだまさしが、上白石萌音、深津絵里、川栄李奈が主演を務める、2021年度後期のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8:00ほか、開始日未定)に出演することが分かった。

同作は、“朝ドラ”史上初となる3人のヒロインが登場し、昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描くファミリーヒストリー。ラジオで英語を聞き続けることで、それぞれの夢への扉を開いていく3人の姿から「小さな一歩一歩を積み重ねることが、思ってもいない人生を切り開き、明るく照らしていく」というメッセージが込められた波瀾(はらん)万丈なハートフルコメディーだ。

さだが演じるのは、戦後まもなく始まったラジオ英語講座「カムカム英語」の人気講師で、このドラマのキーパーソンである平川唯一。「カムカムおじさん」と親しまれ、全国でファンクラブが設立。日本中に英語ブームを巻き起こした平川。平川が3人のヒロインにどのように関わっていくのか、注目が集まる。

「『連続テレビ小説からのお誘い』と聞き、やっと主題歌が歌えるぞ、と期待したら大違い(笑)。驚きの『出演』でした」と俳優としてのオファーに驚いた様子のさだだが、「芝居は慣れていませんが平川唯一さんの役で、ラジオの声が主だと聞き、ホッとしています。終戦直後の暗い時代を生きて『日本を明るくするため』に頑張った平川さんのことを思う時、新型コロナウィルスに苦しんだ日本の未来へ、連続テレビ小説で日本を明るくするお手伝いができたら幸せです。お声がけいただき光栄です」と喜んでいる。

番組制作統括の堀之内礼二郎氏は「平川唯一さんがラジオで英語講座を始めた時は、敗戦からまだ半年で、国中が暗い空気に包まれていました。『戦後の日本を明るくしたい』。講座にかける平川さんの思いはその一心でした。その内容は分かりやすくて誰にでもよく理解できるため、英語を学ぼうとする人はもちろん、学ぶつもりがない人でも、平川さんの明るい語りを聞くために、午後6時になるとみんなラジオをつけていたそうです」と平川について説明。

さだの起用については「聞いている人を元気づけようと優しく温かく語りかける平川さん。そんな様子を思い浮かべた時、さだまさしさんの姿が平川さんに重なりました。緊急事態宣言が出た2020年の春に、いち早く医療関係者への感謝とコロナ禍で落ち込む人々へのエールを歌ったさださん。真摯(しんし)な思いが込められた語りと歌声に、私自身がとてつもない勇気をいただきました」と理由を伝え、「思いをお伝えしたところ、『英語は苦手なんだけどな~』と笑いながらおっしゃりつつ、ご快諾をいただけました。英語のレッスンももう始めていただいています。さださんが演じる平川唯一さんのすてきな英語講座、想像するだけで胸がワクワクします」と期待している。

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