燐舞曲の初ワンマンライブ『燐舞曲 1st LIVE [Re] incarnation ─甦生─ at Zepp Haneda』が大盛況で閉幕!

ブシロード発プロジェクト「D4DJ」に登場するDJユニット「燐舞曲」による初の単独ライブ『SPACE SHOWER TV Plus PRESENTS 燐舞曲(RONDO)1st LIVE [Re] incarnation ─甦生─ at Zepp Haneda』が、 3月20日にZepp Haneda(TOKYO)にて開催された。

「D4DJ」は、 ブシロードがおくるDJライブ×アニメ×ゲームのメディアミックスプロジェクト。 燐舞曲は「D4DJ」に登場する加藤里保菜(青柳 椿役)、 大塚紗英(月見山 渚役)、 もものはるな(矢野緋彩役)、 つんこ(三宅葵依役)の4人からなるユニットだ。 スペースシャワーTVプラスとの関わりは深く、 2019年12月に開催されたイベント『スペシャプラスまつり -鏡花水月-』に燐舞曲が出演。 さらに、 2020年2月には燐舞曲の冠レギュラー番組『燐舞曲(D4DJ)はじめます。 』がスペシャプラスでスタート。 今回のワンマンライブ開催は、 番組開始当初から燐舞曲が掲げてきた5大プロジェクトの一つであった。

ライブは全15曲ノンストップDJミックスのスタイルで展開された。 オープニングを飾ったのは、 初披露の新曲「[Re] termination」。 プロローグの映像からスタートし、 ここから始まるストーリーを、 観客に強く印象づけた。 甘美なピアノのサウンドと激しくも流麗なギターが一体化した、 今後、 燐舞曲にとってのアンセムになることを確信させる楽曲だ。 作編曲は、 眩暈SIRENとSho from MY FIRST STORYの共作と言うことが既に発表されている。 これまで燐舞曲のカバーアレンジを多数手掛けてきた眩暈SIRENが、 燐舞曲へオリジナル曲を提供するのは、 この楽曲が初となる。

このライブの中心でありDJである葵依の「燐舞曲、 はじめます」という一言を合図に燐舞曲としてのマスターピースでもある「カレンデュラ」を2曲目から投下。 Sho from MY FIRST STORYを作編曲に迎え、 MVは番組がプロデュースした楽曲だ。 続けて、 初期から披露している先にあげた眩暈SIRENのピアノアレンジが光る「Leia」と「unravel」、 そしてこちらも番組プロデュースで、 燐舞曲と番組が最大限のリスペクトを込めてMVを制作した「KiLLiNG ME」とカバーアレンジによる3曲のキラーチューンが続く。 美しく一切ぶれのない椿のボーカルが、 コーラスの耽美なファルセットと混ざり合い、 歌声のみで会場を圧倒していく。

ライブ中盤では、 葵依のDJプレイが炸裂したDJパートから、 椿と渚のコーラスが入る「Horizontal Oath」を披露。 DJ葵依の「ギター!月見山 渚!」という叫びから、 渚がギターソロを見せつけ、 仰向けでステージに倒れこむ。 クラップで会場に一体感が生まれた「Rising Hope」のカバーアレンジに続き、 燐舞曲にとって始まりの楽曲「瞬動-movement-」と10曲目を終えてもなお、 4人はパフォーマンスを緩めはしない。

重低音が鳴り響く「東京テディベア」では、 緋彩が覚醒。 愛らしくも悍しいメインボーカルパートを披露し、 VJブースに置かれたテディベアをぶんぶん振り回す狂気的なパフォーマンスを見せつける。 「名前のない怪物」から神聖なクワイヤで繋がれた「prayer[s]」では、 椿のクリーンなボーカルに加えてブレイクダウン前に入るDJ葵依によるスクリームがメタル要素を一層強めている。

ワンマンが開催できた奇跡とファンと共に歩んできた軌跡を振り返りながら、 DJ葵依が「この場所に立ち続けることを誓います。 どこまでもついてきてくれるかな?」とファンに呼びかけクライマックスとなる「クライノイド」へ。 2nd Singleとして7月にリリースも決定している、 未来への苦悩・覚悟を歌い上げた1曲だ。 ここで、 これまでスタンドマイクから1度も離れなかったボーカル椿が、 はじめてハンドマイクを手に取りステージ中央に立ち上がる。 会場いる全員と手を差し上げ歌い上げるシンガロングパートでは更なる一体感を作り出す。 そして、 ラストソングとなる「群青のフローセカ」の前に初めて自身の思いを言葉にし始める。 このライブへ集まってくれた全員とここに居るスタッフ全員への感謝の想いと、 燐舞曲というユニットの絆を持ってこのライブを終演(終焉)とすることを。 このライブのラストを飾った新曲「群青のフローセカ」は2nd Singleのカップリングとして収録される楽曲であり、 大切な人を失った心の空白を切々と綴った歌詞に、 感傷を誘うギターのサウンドがプログレ、 ポストロックの流れを感じさせる。

会場に集まったファンからの惜しみない拍手に迎えられ、 4人はステージ中央へ。 初のワンマンライブを終えた感慨からか泣き崩れるギター渚に声をかけるVJ緋彩、 大きな舞台を達成した想いで声を詰まらせながら挨拶をするDJ葵依、 どこまでも凛とした表情でステージに立ち続けるボーカル椿。 そこには、 確かな燐舞曲が実在していた。 スクリーンに「see you next life…」と映し出されライブは幕を閉じた。

ライブの模様はスペースシャワーTV公式YouTubeチャンネルで生配信され、 ハッシュタグ「#燐舞曲1stLIVE」がTwitterのトレンドランキングに入るなど、 大きな盛り上がりを見せた。 イベントの模様は、 5月30日にSPACE SHOWER TV Plusでオンエアされることも決定している。

(取材:渡辺彰浩 /写真:Shingo Tamai)

セットリスト

M1 [Re] termination

M2 カレンデュラ

M3 Leia

M4 unravel

M5 KiLLiNG ME

M6 ニルヴァナ

M7 DAYBREAK'S BELL

M8 Horizontal Oath

M9 Rising Hope

M10 瞬動-movement-

M11 東京テディベア

M12 名前のない怪物

M13 prayer[s]

M14 クライノイド

M15 群青のフローセカ

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