【春場所】再出場に意欲の宇良 師匠は慎重「1日、2日様子を見る」

宇良

大相撲春場所9日目(22日、東京・両国国技館)、十両宇良(28=木瀬)が休場した。この日、日本相撲協会に「左腓腹部肉離れにより3月場所の休場を要する」との診断書を提出。8日目の十両炎鵬(26=宮城野)戦で左ふくらはぎを負傷した。

この日、電話取材に応じた師匠の木瀬親方(51=元幕内肥後ノ海)は「(昨日)本人は『大丈夫』と言っていたが、朝方には痛くなるだろうと思っていたら、やはり朝になって痛いと。1日、2日様子を見る」と説明した。

宇良は過去に2度右ヒザの手術を受けており、木瀬親方は「中日を過ぎて疲れがたまってきたらヒザは用心させている」と話す。それだけに「昨日の相撲(炎鵬戦)はちょっと力が入り過ぎたというか、変な残り方をしていた」と心配そうに振り返った。

そんな宇良のヒザについては「両方とも万全ではない」と指摘。今回は左ヒザに炎症を起こし「そんきょするときが一番痛いようだ」と明かした。

それでも、宇良は再出場に意欲を示しているという。これには木瀬親方も「今場所はここまで調子がいいので、出られるなら」ときっぱり。

8日目を終えてトップに並ぶ6勝2敗だった〝業師〟の今後に注目だ。

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