【センバツ】明豊が計21四死球の大乱戦で延長11回サヨナラ勝ち 南こうせつ「超ポップ」校歌が鳴り響く

サヨナラ勝ちで大喜びする明豊ナイン

両軍で計21四死球の大乱戦を明豊(大分)が制した。「第93回選抜高校野球大会」(甲子園)3日目の22日、第3試合で21世紀枠出場の東播磨(兵庫)を相手に延長11回の末、サヨナラ勝ちで初戦突破した。

投手陣が終始制球に苦しみ、序盤から点の取り合いになる大荒れの展開となった。9―9のまま延長戦に突入して迎えた11回、先頭の黒木(3年)が四球で出塁し、続く米田(3年)も左前安打を放って一、三塁と好機を拡大。さらに失策から無死満塁としたところで東播磨の3人目・鈴木(3年)が暴投し、三塁走者がサヨナラのホームを踏んだ。

試合後の川崎絢平監督(39)は「点の取り合いになることは想定していなかった。本来ならば負け試合の展開」とコメント。それでも「1人で決めるというチームではなく、後ろにどんどん繋いでいくというのがウチのスタイル。粘りが出たことが良かった」と安堵の表情を見せた。

また、勝利を決めた聖地グラウンドでは歌手・南こうせつと妻の南育代さんが作詞・作曲した同校校歌をナインが斉唱。こうせつの美声が録音された音源を介して甲子園全体に響き渡るとSNS上でも「爽やかすぎる」「超ポップな校歌!」などの言葉が飛び交い、大いに賑わっていた。

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