【春場所】高安が8連勝で勝ち越し「自分の取りたい相撲が多くできている」

高安(左)は落ち着いて阿武咲をはたき込んだ

大相撲春場所9日目(22日、東京・両国国技館)、小結高安(31=田子ノ浦)は幕内阿武咲(24=阿武松)をはたき込みで下して8勝目を挙げ、幕内の勝ち越し第1号となった。

立ち合いから右のおっつけ、突きで相手を土俵際まで追いつめると、タイミングのいい左のはたきで白星をつかんだ。前に出る圧力があるからこそ決まったはたき込みだが「流れは良かったが、ちょっと引いてしまったのは反省」と手放しで喜ぶことはなかった。

賜杯レースのトップを維持。「結果を出すことができてうれしく思っている。地に足がついている感じはしている。自分の取りたい相撲が多くできているし、思い通りにならない相撲でも我慢できている」と手応えを感じている。

場所前には妻で演歌歌手の杜このみ(31)が第1子となる女児を出産。〝パパ〟となって迎える最初の場所に懸ける思いは強い。「いい姿を見せられるようにベストを尽くしたい」。初優勝に向けて気合を入れ直した。

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