NTTドコモと徳島県、5Gとドコモオープンイノベーションクラウドを活用した映像伝送による遠隔医療支援システムを病院に導入

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と徳島県は、5Gとドコモオープンイノベーションクラウドを活用した映像伝送による遠隔医療支援システムを徳島県立中央病院と三好病院と海部病院に導入することを発表した。同システムは、ドコモオープンイノベーションクラウドによる閉域網を利用し、医療機器のデータやカメラの映像を高速・大容量の5G通信で、遠隔地にある病院の間を伝送することができるシステムである。患者、医師の映像に加え、エコーや心電図・内視鏡等の医療機器データを合成し一画面での送信を行うことで、医師の負担を軽減する。

2020年1月~2月に徳島県立中央病院と海部病院で実施した実証実験の結果や患者・医師の意見を踏まえ、操作性の向上や映像・音声合成などのシステム改善を加えて構築された。同システムの活用により、例えば診療のため遠隔地へ出向いていた専門医と患者双方の移動時間の軽減や、各地域でも都市部と同等の医療を受けられることが期待される。また、熟練専門医による医療行為を映像伝送することで若手医師への指導、県立総合看護学校と県立病院をつないだ遠隔授業への活用など、将来的にはさらに幅広い活用が見込めるという。

なお、同システムは2021年度早期に運用開始を予定している。

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