大相撲春場所9日目(22日、東京・両国国技館)、大関朝乃山(27=高砂)が幕内志摩ノ海(31=木瀬)を寄り切って6勝3敗と星を伸ばした。
立ち合いから勢いよく踏み込んで右差し、前に出ると圧力をかけて相手を土俵外に退けた。取組後は「自分の形になって前に出られたので、自分の相撲だったと思います」と納得の表情だった。
直近は2連敗と不本意な内容が続いた。特に前日の小結大栄翔(27=追手風)戦は「(立ち合いから)当たったんですけど、映像を見返してみると当たって、攻めがなかった」と反省。この日は修正点を頭に入れ、精神的にも「切り替えたつもり」と話すように、自ら悪い流れを断ち切った。
トップの小結高安(31=田子ノ浦)を2差で追う大関は「残りも今日みたいな相撲を取っていきたい」と気合十分。逆転Vへもう負けるわけにはいかない。