まちづくりプロジェクト「Goz‘sプロジェクト」(新潟県阿賀野市)が「2020-2021活動発表会」を開催

活動発表会の様子

新潟県阿賀野市の活性化を目指し市内外の経営者や教育関係者などが集まり昨年8月に始まった、まちづくりプロジェクト「Goz‘sプロジェクト」が22日、2020-2021(昨年8月から今年3月)の活動発表会を、五十嵐邸ガーデン Banquest&Dining(阿賀野市)で開催した。感染症対策で参加者の人数制限を行った上で開催し、同時にwebでの開催も行った。

2部制で、第1部ではプロジェクト発足の経緯と活動報告、第2部ではワークショップ、質疑応答を行なった。

第1部の活動報告では、全国や県内のまちづくり成功事例の勉強、阿賀野市の現状把握と将来ビジョンの作成などを行ってきたことが報告された。

まちづくり成功事例の勉強では、徳島県神山町の「神山プロジェクト」を学んだという。このプロジェクトでは単に空き家の入居者を募集するのではなく、「デザイナーいらっしゃい」「パン屋やりませんか」など、働き手や企業家を“逆指名”し、空き家の解消とともに、まちづくりを図っているそうだ。

神山町はクラウド名刺管理サービス「Sansan」「Eight」を提供するSansan株式会社(東京都)が古民家を再利用したサテライトオフィス「Sansan神山ラボ」を開設するなど全国的な注目を集めている。

一方、阿賀野市の現状把握と将来ビジョンの作成では、まずRESAS地域経済分析システムなどのデータを活用して、阿賀野市の現状把握を実施。その上で数チームに分かれ、「2030年の阿賀野市の未来」についてビジョンデザインワークショップを開催したという。ここでは、付箋紙を使いながら「(何もしない)なりゆき未来」と、実現したい「理想の未来」のギャップを解消するためのアイデアを出した。

「(何もしない)なりゆき未来」と、実現したい「理想の未来」

また、多角的に議論を行いながら起こりうる未来について複数のストーリーを構築し適応策を検討する「シナリオプランニング」を「観光地×道の駅」「教育×若者」をテーマに実施したそうだ。

なお新年度は4月11日午前10時から午後2時まで開催し、旧水原町の街歩きを行った後、水原総合体育館で「阿賀野市妄想会議」を開催する。メンバーは、「まちづくりDIYを一緒に楽しみませんか」などと広く参加を呼びかけていた。

活動の様子

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