プジョーが主力モデル「308」をフルモデルチェンジ、プラグインハイブリッド車も新設定

フランス・プジョーは新型「308」を2021年3月18日(木)[現地時間]に世界初公開した。308はこれで3代目となる。先代308は2014年欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、世界で高い評価を獲得。グローバルで累計700万台以上を販売し、プジョーにとっても主力となるCセグメントハッチバックモデルだ。「フォルクスワーゲン ゴルフ」や「トヨタ カローラスポーツ」などライバル車も多い激戦区に投入された新型308をご紹介しよう。

プジョー 新型308[3代目:2021年3月18日(フランス・PSA発表)]

8年ぶりのフルモデルチェンジ!プジョーの新ロゴも初採用

低く構えたスタイリングが新鮮

プジョーは2021年3月18日(木)[現地時間]、主力車種「308」の新型を発表した。2013年発表の現行型(2代目)登場から数えて、約8年ぶりのフルモデルチェンジとなる。

新型308は、十分な室内空間を保ちながらも、低く構える流麗なフォルムを両立させる新世代デザインとした。

ボディサイズは全長4367mm×全幅1859mm×全高1441mm、ホイールベース2675mm(スペックは欧州値、以下同)。全長で約110mm、全幅で約50mm、ホイールベースは55mm延長され、全高は約30mm低くなった。

プジョーの新エンブレムを初採用したモデル

新型308では、2021年2月25日に発表されたプジョーの新エンブレム(ブランドロゴマーク)を初めて採用し、低く構えたフロントノーズやフェンダーなど各部へ印象的に配している。

また新型308では空気抵抗の低減もテーマとなっており、車体表面のみならず下部や内側に至るまで効率化が図られた。

インテリアの先進性はさらに進化! 運転支援機能も充実

プジョー独自のi-Cockpitレイアウトをさらに進化

インテリアは、プジョー独自のi-Cockpitレイアウトをさらに進化させた。

ドライバー目線の高さにあるメーターは、10インチのデジタルパネルを採用。上位モデルでは3D表示化される。エアコンの吹き出し口を上部に配することで、センターの10インチ高精細タッチパネルスクリーンをより手前に配置した。コネクティッド機能も充実し、音声コマンド「OK,PEUGEOT(オーケー、プジョー)」も搭載する。

プラグインハイブリッドモデルを最初からラインアップ

新型308の車台には、EMP2(Efficient Modular Platform)マルチエナジープラットフォームの進化版を採用。これにより電動化モデルも展開される。具体的には、プラグインハイブリッドモデルを当初よりラインナップする。

180ps(132kW)のPureTechエンジンと81kWのモーターを組み合わせ、EV走行航続距離59km(欧州WLTP値)の「HYBRID 225 e-EAT8」と、150ps(110kW)のPureTechエンジンと81kWのモーターを組み合わせ、EV走行航続距離60kmとした「HYBRID 180 e-EAT8」の2タイプが用意された。

このほか、性能の異なる3種類の1.2リッター3気筒ガソリンエンジンと、2種類の1.5リッター4気筒ディーゼルエンジンも設定される。

半自動運転機能の「Drive Assit 2.0 Pack」も採用

最新のADAS(先進運転支援システム)も搭載される。

2021年末に投入予定の「Drive Assit 2.0 Pack」は、ACC(アダプティブクルーズコントロール)とレーンキープアシスト、さらにセミオートマチックレーンチェンジ、予測速度推奨、コーナー速度調整などの機能を盛り込んだ半自動運転機能とした。

欧州で2021年後半より販売を開始! 国内導入は2022年早々か?

プジョー 新型308は、まず欧州で2021年後半より販売を開始する。現段階での日本への導入時期は未定だが、従来型同様に早々にやってくるものと思われる。

2021年は、フォルクスワーゲンがやはり主力の車種である8代目のゴルフをフルモデルチェンジし、2021年中頃より日本市場への導入を開始する。2022年頃に導入されるであろう、新型308との直接比較が今から楽しみだ。

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