オリオールズ 本塁打王2度のデービスが故障者リスト入りへ

オリオールズのクリス・デービスは腰を痛めて3月上旬から欠場が続いているが、ブランドン・ハイド監督によると、チームはデービスを60日間の故障者リストに登録することを検討しているようだ。ハイドは「その可能性もあると思う」とコメント。もし60日間の故障者リストに登録された場合、戦列復帰できるのは早くても5月末ということになる。故障箇所の状態について詳細は明らかにされていないが、試合に出場する準備が整うまでにはある程度の時間を要するとみられる。

現在35歳のデービスは今季が7年1億6100万ドルの大型契約の6年目である。2013年に53本塁打、138打点で二冠王に輝いてオールスター・ゲームに初選出され、シルバースラッガー賞も初受賞。2015年には47本塁打を放って2度目の本塁打王に輝いたが、大型契約が始まった2016年からOPSが.800を超えたことは1度もなく、長期にわたって低迷が続いている。

2018年から2年連続で打率1割台に終わり、復活を目指した昨季だったが、16試合に出場して打率.115(52打数6安打)、3二塁打、0本塁打、1打点、OPS.337という悲惨なシーズンに。左膝の故障で2度にわたって故障者リスト入りし、満足にプレーできなかった。7年契約の最初の5年間は534試合、打率.196、92本塁打、231打点、出塁率.291、長打率.379、OPS.670と高額年俸に見合わない成績に終わっている。

オリオールズはがん治療を終えたトレイ・マンシーニの復帰と新人王候補に挙げられるライアン・マウントキャッスルの台頭により、指名打者と一塁のレギュラーポジションが埋まっており、もはやチーム内にデービスの居場所はない。60日間の故障者リストに登録されれば、40人枠の人数にカウントされないため、ロースター編成の妨げにはならないが、腰が完治して故障者リストから戦列復帰する際には処遇が改めて注目されることになるだろう。

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