〔浅間山〕小規模な噴火の可能性 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引上げ(3/23)

気象庁は、群馬県と長野県にまたがる浅間山について、火山活動が高まっており、小規模な噴火の可能性があるとして、23日16:00、浅間山の噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げる噴火警報(火口周辺)を発表しました。
浅間山では、15日頃から山の西側での膨張を示すと考えられるわずかな傾斜変動が認められているほか、20日以降、山体浅部を震源とする火山性地震が増加し、きょう23日に入ってさらに増加するなど、火山活動が高まっています。気象庁では、浅間山では小規模な噴火が発生する可能性があるとして、浅間山の山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

■防災上の警戒・注意事項
【警戒】
・山頂火口から概ね2km:噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石、火砕流
【注意】
・風下側:降灰、風の影響を受ける小さな噴石

■対象市町村
・群馬県:嬬恋村
・長野県:小諸市、軽井沢町、御代田町

◆用語解説
・噴火警戒レベル
 火山活動の状況に応じて警戒が必要な範囲や、とるべき防災対応を以下の5段階に区分して発表する指標。避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる。
・レベル5(避難):危険な居住地域からの避難等が必要。
・レベル4(避難準備):警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時要援護者の避難等が必要。
・レベル3(入山規制):登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。
●レベル2(火口周辺規制):火口周辺への立入規制等。【現在の浅間山の噴火警戒レベル】
・レベル1(活火山であることに留意):状況に応じて火口内への立入規制等。

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