ソフトバンクのクローザー・森唯斗投手(29)が23日、今年のレギュラーシーズンが延長戦を行わず9回で打ち切ると決まったことに「僕からしたらありがたい話。ビジターとかでも(登板が)増えると思う。どんどん投げたいです」と〝大歓迎〟の意向を示した。
ルーキー時代から7年連続で50試合以上に登板しているタフネス右腕は登板過多を全く苦にしない〝投げたがり〟だ。家業が漁師でかねて自らを24時間泳ぎ続ける魚、マグロにも例える。
これまでであればビジターで同点の9回裏は、チームが延長戦で勝ち越した場合のセーブシチュエーションを想定して守護神・森は起用されないケースが多かった。しかし、今年は最後を締めくくる場面として出番が増える。
数字面の目標について「気にしているのは試合数だけ」と話し、球団記録の73試合登板を目指す〝鷹のマグロ守護神〟としては大歓迎というわけだ。
例年以上の手応えもつかんでいる。今季は10キロ以上の大幅な減量に成功。現在は91キロ前後をキープしている。オープン戦での状態もバッチリで「絞ったのがよかったのかなと思う。本当にいい感じにこれたかなと思っています」とうなずく。
もともとシーズン中に増量するタイプ。開幕してからは体力面との兼ね合いで絞ることはないが、狙い通りに推移しているという。「シーズンでちょっとずつ増えていく僕を見届けてください」と笑みを浮かべた。
モイネロ不在で幕を開けるシーズン。リーグ連覇に向けて森が年間を通してフル回転する。