認知症 見守る体制は 日南でステップアップ研修

認知症の人やその家族らへの支援体制構築を目指し行われた研修

 日南市は18日、地域に住む認知症の人やその家族を支える認知症サポーターが「オレンジサポーター」にステップアップするための研修を、同市の南郷ハートフルセンターで初めて開いた。認知症サポーターの養成講座を受講済みの福祉推進員約90人が参加。活動内容や心構えについて学んだ。
 オレンジサポーターの養成は、国が認知症施策推進大綱で「地域支援体制の強化」を提唱していることを受けて実施。同日は市長寿課の担当者が、家族や地域住民らがチームとなって認知症の人を見守る体制を構築していくことの大切さを説明した。オレンジサポーターがチームの中心的役割を担うことや、認知症の人の買い物や散歩への同行、家族の外出支援などを担うことも紹介した。
 参加者からは「実際の対応を学ぶために寸劇などの勉強会も必要」といった意見が出された。同市南郷町脇本の熊谷千佐子さん(62)は「勉強会を開き、本人の身になって対応できるようにしたい」と話した。
 研修は4月16日にも市生涯学習センターまなびピアで開催予定。

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