広島のケビン・クロン内野手(28=前ダイヤモンドバックス)に〝緊急メス〟が入れられた。23日のマツダスタジアムでの全体練習では、打撃練習を行う新助っ人に佐々岡真司監督(53)が迎打撃コーチとともに身振り手振りを交えながら打撃フォームに関する助言を行う場面が…。
開幕を3日前に控えた中で投手出身の監督が助っ人野手に〝直接指導〟を行うのは超異例といえる。その意図を指揮官は「オープン戦で(バットに)当たる確率が低かったり、フライも多かった。真面目に聞きながら取り組む姿勢はある」と説明。スイング時に右肩が下がる癖を指摘した模様だが、助言を取り入れるかは助っ人本人に委ねた。
それだけクロンの活躍が今季のチームのカギを握るということでもある。佐々岡監督は「こっちは長打も期待しているし、結果も残してもらわないといけない」というがオープン戦で32打数2安打、打率0割6分3厘に終わったとあれば、首脳陣としても黙ってはいられない。
「まずは打点を挙げたい。それがチームのためになるし、何よりチームの勝利に貢献できると思うので」というクロン。この日も居残りでロングティーに取り組むなどその真面目な姿勢でナインからの信頼は厚いだけに、シーズンでも活躍したいところだ。