【大相撲】横綱鶴竜が現役引退 左足負傷で春場所休場 今後は親方として後進指導へ

引退を決めた横綱・鶴竜

大相撲の横綱鶴竜(35=陸奥)が24日、現役を引退することが分かった。鶴竜は昨年の5場所のうち4場所で休場。横綱審議委員会から史上初の「注意」を決議された。今年1月の初場所も持病の腰痛のため全休。春場所で進退をかける意思を示していたが、場所前の稽古で左太ももを負傷。初日から休場していた。

鶴竜はモンゴルから2001年に来日し、井筒部屋へ入門。同年九州場所で初土俵を踏み、もろ差しを得意とする技巧派力士として頭角を現した。12年春場所後に大関となり、初優勝した14年春場所後に横綱昇進。通算6度の優勝を果たした。土俵外では17年12月に力士会の会長に就任し、関取衆のまとめ役を務めた。

かねて現役引退後は日本相撲協会に残って指導者になることを希望しており、昨年12月には親方になるために必要となる日本国籍を取得。「相撲のおかげでここまでやってこられた。次のいい力士を育てて、恩返しをできるようにしたい」と語っていた。今後は所属する陸奥部屋付きの親方として後進の指導にあたる見通しだ。

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