「今の時代に合っていないんじゃないか」
24日の衆院文部科学委員会で、体育の授業で体操服の下に肌着を着るのを禁止している小学校があることについて、萩生田光一文科相は肌着の着用禁止に否定的な見解を示した。共産党の畑野君枝氏(衆院比例南関東)の質問に答えた。
萩生田氏は「にわかに信じがたかったが、確かにそういう慣例を続けている学校があるのも事実だった」と吐露。その上で「はるか昔、乾布摩擦を学校全体でやっていた時代に下着が邪魔になるとか、汗でぬれたまま授業を受けると風邪をひくとか、色んな配慮があったようだ」と解説した。
肌着着用禁止の見直しを求める声が強まっていることを受け、スポーツ庁は児童の心情や保護者の意見を尊重し、適切でないと判断した時は必要な見直しを行うよう求める事務連絡を18日付で全国の教育委員会に出した。萩生田氏は「社会情勢もだいぶ変わってきたので、そのように対応していきたい」と語った。