【春場所】正代 引退の鶴竜に「何度も胸を借りていたので、とても残念」

突き落としで高安を退けた正代(上)

大相撲春場所11日目(24日、東京・両国国技館)、大関正代(29=時津風)が小結高安(31=田子ノ浦)を突き落として6勝目(5敗)。今場所は苦しい土俵が続く中、優勝争いで単独トップに立つ相手を破って大関の意地を見せた。取組後は「踏み込んで前に持っていく相撲だった。残りの相撲にも、いい影響を与えるのでは」と手応えを口にした。

この日、横綱鶴竜(35=陸奥)が現役引退を発表。鶴竜は本場所前に時津風部屋へ出稽古に行くのが恒例で、正代も横綱に胸を借りて力を伸ばした。縁の深い横綱の引退に「自分が入門してから気にかけていただいた。何度も胸を借りていたので、とても残念。これからも、教えられたことを忘れずに生かしていけたら」と話した。

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