ハマー H2は、2002年から販売を開始したフルサイズSUV。そのサイズはトヨタの大型SUVランドクルーザーよりも大きく、角ばったスタイリングがさらに迫力を演出している。H2は軍用車をベースとしたH1とは異なり、シボレーのSUVタホをベースとしていることから、乗り心地や快適性が向上し、高級SUVとして日本でも高い人気を獲得。今回はデカくてゴツいハマー H2を写真と共に紹介しよう。
ゴリゴリの軍用車上がりからラグジュアリーなフルサイズSUVへ転身
2002年に登場したハマーH2は、H1を模した直線的なスタイリングと居心地のよい室内空間をあわせ持つフルサイズSUV。軍用車を民生用に変更したH1に対し、H2はシボレー タホをベースとしている。
ラインナップは5人乗りの「タイプS」と、7人乗りの「タイプG」を設定。また、ピックアップトラックの「SUT(Sport Utility Truck)」を用意していた時期もある。
エンジンは、6.0リッターV型8気筒を搭載し、トランスミッションは4速ATで四輪駆動が組み合わされる。2008年モデルからは、エンジン排気量を6.2リッターへアップし、トランスミッションが6速ATとなった。サイズは全長5171mm×全幅2062mm×全高2012mmで、トヨタ ランドクルーザーよりもひとまわり大きい。
メッキを多用した外装はインパクト抜群
四角い巨体はほぼ直角に立つフロントガラスや四角く小さいサイドウィンドウ、メッキの7スロットグリルが特徴的。ホイールもメッキ調であるため、フロントもサイドもギラツキ感がある。
リアスタイルは、ほぼ凹凸がない平らなバックドアがハマー H2らしいゴツさを際立てる。デビュー当初はスペアタイヤが車内に格納されていたが、車内がゴム臭いというクレームが殺到し、2006年モデルからバックドア(車外)に備え付けられるようになった。
ゴツさと快適性を両立した室内
インテリアはH2らしいゴツさとラグジュアリーSUVのような心地よさを両立。垂直にそびえ立つインパネやセンタークラスター、直角に折れ曲がったシフトレバーがH2に乗っていると実感させてくれる。
車内に据えられたシートは、大柄なアメリカ人が乗ってもへこたれないであろう肉厚でどっしりとした印象。革張りのシートが高級感を演出し、ハリウッドセレブも納得の仕上がりといったところだろうか。