新潟県上越地区における産業廃棄物広域最終処分場の候補地が旧上越市内と柿崎区内の計5箇所へ絞り込み

「第7回上越地区における広域最終処分場候補地検討委員会」の様子

新潟県上越地区における産業廃棄物の広域最終処分場の候補地を選定する「第7回上越地区における広域最終処分場候補地検討委員会」が24日に開催され、前回までの検討結果を報告書へまとめあげて県へ提出した。

検討委員会後の記者会見によると、最終処分場の候補地は、旧上越市内の1箇所と柿崎区内の4箇所の計5箇所にまで絞り込まれており、今後現地住民への説明会などを実施しながら、来年度末には候補地を1箇所にまで絞り込むことを目標としているという。

5箇所の候補地の一覧

今回発表された候補地は、旧上越市内茶屋ヶ原付近、柿崎区下中山と竹鼻付近の3箇所、同じく柿崎区の下小野付近の計5箇所。なお候補地のおおまかな場所を含む報告書の内容は、新潟県の公式サイトで公開されており閲覧可能である。(【関連リンク】新潟県webサイト 「上越地区における広域最終処分場の整備に向けた候補地選定結果報告書」

県は来年度から各地の住民へ向けて、選定の経緯や安全性などに関する説明会を開催していくという。なお、今回候補地として挙がっているうちの1つである茶屋ヶ原付近は、地元の同意が得られず2018年に1度、最終処分場設置を断念した経緯がある。

県民生活・環境部廃棄物対策課の担当者は「誤解や憶測が広がることを防ぐため、来年度の早いうちに説明会を開催したいと考えている」と話す。県は説明会を進めながら、来年度末には候補地を1箇所にまで絞り込み、2031年までに供用開始することを目標としている。

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