【新型コロナ】横浜・ワクチン集団接種は5月中旬から 個別は6月以降

コロナワクチンのバイアルが詰められている箱

 65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、横浜市は24日、市内18区での集団接種を5月中旬から開始すると発表した。国からのワクチン供給情報を踏まえて判断したもので、病院や診療所での個別接種は6月以降の開始を予定している。

 市によると、集団接種と個別接種の対象となる高齢者は計約86万人。接種に関する通知は4月下旬から80歳以上、75歳以上、5月中旬から70歳以上、65歳以上と年齢別に順次発送する。集団か個別かは選択可能で、希望者が偏った場合は余裕がある方に促すなどするという。

 集団接種は、各区の公会堂やスポーツセンターなど市内計19カ所で実施予定。個別接種には現在、市内46病院、約1千の診療所が協力の意向を示している。

 市は当初、3月下旬から高齢者への接種券の発送を予定していたが、4月中の供給量が想定を大幅に下回ったため、クラスター(感染者集団)の発生リスクが高い高齢者施設での接種を優先。集団接種や個別接種を始められる目安としていた月100箱(約5万人分)を大幅に上回る計945箱が5月に供給されると試算されたことから、開始時期を決めた。

 高齢者施設での接種は4月12日の週からスタートし、月内には介護老人保健施設や特別養護老人ホームなど40施設程度(約8700人)で実施する。施設接種の対象は市内で約7万人。

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