【フィギュア世界選手権】強豪ロシア勢が「紀平包囲網」シェルバコワは余裕の首位発進

SP首位のシェルバコワ(ロイター)

フィギュアスケートの世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)女子ショートプログラム(SP)が24日に行われた。

今大会は来年の北京五輪の「枠取り」というテーマがある。上位2人の合計順位が「13」以内だと最大3つの出場枠が得られる。日本女子のエース紀平梨花(18=トヨタ自動車)は79・08点をマークし上々の2位発進を決めたものの、坂本花織(20=シスメックス)は加点が伸び悩んで70・38点の6位、ジャンプミスが響いた宮原知子(22=関大)は59・99点の16位と出遅れた。

試合後、坂本は「思っていたより、だいぶ(点数が)低かった。これが現実だと受け止めて、フリーで全部出せるように思い切ってやりたい」、宮原は「もうちょっと見つめ直して考えたい。(フリーは)自分の全てを出す、ただそれだけだと思います」と巻き返しを誓った。

一方、予想通り強豪ロシア勢が紀平を包囲している。最大のライバル、アンナ・シェルバコワは3回転半ジャンプを入れずに自己ベスト81・00点を叩き出して首位発進。3位のエリザベータ・トゥクタミシェワ(24)が78・86点で3位につける。今大会、ロシア勢は国ぐるみのドーピング不正の処分で「ロシア代表」ではなく「ロシアフィギュアスケート連盟(FSR)」として出場。優勝を目指す紀平にとって〝打倒FSR〟が旗印になる。

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