エンゼルス・マドン監督 今季はトラウトを3番打者として起用へ

日本時間3月25日、エンゼルスのジョー・マドン監督はこれまで2番を打つことが多かったマイク・トラウトを今季は3番打者として起用する方向性を固めつつあることを明らかにした。「その方向性で固まりつつあるよ。詳しくは言わないけれど、スリーバッター・ミニマムのルールも多少は考慮に入れている」とマドン。3番トラウト、4番アンソニー・レンドンがいずれも右打者のため、左打者の大谷翔平は2番を打つ機会が増えることが予想される。

昨季のエンゼルスは1番デービッド・フレッチャー、2番トラウト、3番レンドンの形を基本としてスタートしたが、開幕から2週間が経過したころにはトラウトが3番、レンドンが4番に入り、2番には大谷やトミー・ラステラ(現ジャイアンツ)といった左打者が起用されるケースが増加した。9月に入ると、左打者のジャレッド・ウォルシュの打棒が爆発したため、フレッチャー、ウォルシュ、トラウト、レンドンの1~4番は完全に固定。今季も同様の形が採用されるようだ。

1番フレッチャー、3番トラウト、4番レンドンと右の好打者が並ぶなかで2番にウォルシュや大谷といった左打者を起用することにより、ワンポイント禁止の現在のルールでは、相手チームはウォルシュや大谷に左投手をぶつけることが難しくなる。「3番トラウト」は2番に入るであろう左打者をプロテクトするための最適の方法と言えるだろう。

昨季のトラウトは、2番で出場した15試合で打率.300、7本塁打、15打点、出塁率.368、OPS1.034、3番で出場した37試合では打率.274、10本塁打、31打点、出塁率.399、OPS.984を記録。キャリア通算では2番の664試合で打率.301、OPS1.015、3番の385試合で打率.310、OPS1.022をマークしており、打順の変更がトラウトの打棒に大きな影響を与えることはなさそうだ。

ちなみに、今年のオープン戦では2番の6試合で打率.167、OPS.702に終わっているのに対して、3番の9試合では打率.368、OPS.994をマークしている。

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