【NBA】渡辺雄太の起用法に影響も 連敗「9」でストップのラプターズ 主力2人に移籍の噂

24日(日本時間25日)の米プロバスケットNBAでトロント・ラプターズはデンバー・ナゲッツに135―111で勝利。先月26日のヒューストン・ロケッツ戦以来の勝ち星で、連敗を「9」で止めた。渡辺雄太(26)は4試合ぶりの出場で5分43秒プレー・得点はなかったものの、4リバウンドを記録した。

3月に入ってから勝利のないラプターズはこの日、西地区5位のナゲッツに対して第1クオーター(Q)だけで7本のスリーポイントシュートを成功させるなど、終始リードを奪う展開で快勝。渡辺も試合終盤に4試合ぶりにコートに立った。

一方でチームを取り巻く雰囲気はいつもと違っていた。

米国東部時間25日午後3時(日本時間26日午前4時)のトレード期限を前に主力のカイル・ローリー(35)とノーマン・パウエル(27)に移籍の情報が浮上。スポーツ専門局「ESPN」は「ローリーには出身地フィラデルフィアのセブンティシクサーズやマイアミ・ヒートなど複数のチームが獲得に興味を見せている」と報道した。

2006年のドラフト1巡目24位でメンフィス・グリズリーズ入りしたローリーは、ヒューストン・ロケッツを経て12年にラプターズへ移籍。13~14年シーズンからは出場試合すべてスタメンで、2年前にはファイナル制覇に貢献した。

今シーズンも1試合平均17・6点を獲得していたのが、この日はトレード情報で周囲が騒がしくなった影響からか、前半は無得点。トータルでも8得点にとどまった。

この日もスタメンだったローリーとパウエルが移籍となれば、代わりに加入する選手のポジションによっては渡辺の起用法にも影響が出ることもあり得る。

さらに年棒3000万ドル(約33億円)のローリーと複数選手のトレードとなった場合は、現在はひとつ空いている「レギュラー契約」の枠が埋まり、渡辺が「ツーウェー契約」から昇格できなくなる可能性もあるだけに、動向が注目される。

© 株式会社東京スポーツ新聞社