【日韓戦】負ければ解任論再燃は必至…森保監督「快勝」で批判封じ込めなるか

〝運命の一戦〟に臨む森保監督

国際親善試合の韓国戦(25日、日産スタジアム)に臨む日本代表の森保一監督(52)は岐路に立たされている。

アジア最大のライバルとなる隣国との対戦を迎えるが、ここまで対韓国に連敗中で、仮に3連敗するようなことがあれば、1993年のJリーグ発足後、初の事態。日本代表OBは「プロの世界ですから、負ければ当然ブーイングやバッシングなども出てくるでしょう。それは当たり前のこと」と、森保監督への風当たりが強くなるという。

東京五輪に出場するU―24代表の指揮官も兼務する森保監督は、2019年秋以降、結果が出せず、ファンらの間で批判が噴出。さらに20年1月の東京五輪アジア予選を兼ねたU―23アジア選手権では屈辱の1次リーグ敗退。日本はホスト国として本大会の出場権は得ているものの、通常なら監督解任が免れない成績とあって指揮官への反発は高まっている。

さらに昨年11月の欧州遠征後、森保監督の采配や選手起用を疑問視する声が高まると、日本サッカー協会の反町康治技術委員長(57)は「監督の采配として交代でどうのこうのと言われる」とした上でチーム内の事情などが考慮されているケースもあるとし「交代がうまくいった、いかないというだけで書くのは短絡的」と、指揮官を擁護。ただ、同委員長があえてコメントしたように、森保ジャパンの戦い方に不満がくすぶっているのは明らかだ。

そんな中で迎える韓国戦は、2か国間の〝微妙な関係〟や新型コロナウイル禍での強行開催など、世間の注目を集めている。その上で指揮官の真価が問われているだけに、ホームで敗れれば親善試合とは言え、森保監督への非難が殺到。さらには解任論が再燃するのは避けられない。

森保ジャパンは今夏に東京五輪、秋からカタールW杯アジア最終予選も始まる。そこで勝利するためには、世論の後押しが欠かせないだけに、今回は、批判を払しょくするような快勝が求められそうだ。

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