大相撲春場所12日目(25日、東京・両国国技館)、24日に現役を引退し、年寄「鶴竜」を襲名した横綱鶴竜(35=陸奥)がオンラインで会見を行った。
横綱昇進後はケガと向き合う時間が長かった鶴竜だが「今思うと、数えきれない思い出がいっぱいある」という。それでも「(横綱に)上がったときから肝に銘じて、何かしていても常に相撲のこと、体のことを考えてやってきた。それが解放されてうれしいというか、よかったというか。プレッシャーとか考えなくていいのでホッとしている」と安堵の表情を見せた。
今後は後進を指導する立場になるとともに、現役力士では制限されていたことにも挑戦できそうだ。「やってみたいこと? 力士では運転ができなかったので、運転できるのかなと思うとちょっと楽しみ」
また、自身が引退したことで白鵬(36=宮城野)が一人横綱となる。そんな大横綱は右ヒザの手術を受け、7月の名古屋場所で復帰を目指している。これには「先輩ですから、僕がエールなんて失礼」とした上で「これまで優勝して結果を残してきたから、僕は結果を残してくれるんじゃないかなと期待している」と語った。