IR誘致を見据え企業誘致、育成促進 中村知事 させぼ未来創造フォーラム

 させぼ未来創造フォーラムで中村法道知事は、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を見据え、映像や音楽などのコンテンツ産業に関連する企業の誘致や育成に力を入れる考えを明らかにした。
 IRには大型のMICE(コンベンション)施設や国際会議場が含まれ、エンターテインメントショーなどで集客。文化や芸術などの魅力を紹介する「ショーケース」としての機能も備えている。
 中村知事は「(IR誘致先の)佐世保市でコンテンツ関連産業の誘致、育成に全力を注いでいかなければならない。十八親和銀行の力添えをいただきながら進めたい」と述べた。
 新型コロナウイルスの影響で設置が遅れている「九州IR推進協議会」を、4月12日に発足させる予定と説明。同協議会を通じ、IRに必要な物品やサービスの地元調達を促進するとした。
 長崎国際大の安部直樹理事長は、同大の国際観光学科で人材育成に協力する考えを示した。懸念されるギャンブル依存症対策についても社会福祉分野で研究を進め、「何らかの形で地域に貢献できればと思う」と述べた。

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