第2滑走路の開業から1年…沖縄・那覇空港の乗降客65%の減少

©株式会社沖縄タイムス社

那覇空港第2滑走路(2019年11月撮影)

 那覇空港の2020年度の乗降客数が2月末時点で前年同期比の約35%にとどまることが25日、分かった。発着回数も半減している。新型コロナウイルスの影響で、航空需要が大幅に減少しているのが要因。第2滑走路は26日、開業から1年を迎えるが、国際線の再開や新規路線就航はめどが立っていない。

 大阪航空局那覇空港事務所によると、20年度4月~2月末の乗降客数は、速報値ベースで583万9631人。国土交通省によると、19年度は1746万4568人だった。20年度の発着回数は、民間航空機のみで6万7340回。国交省の19年度試算は15万8588回だった。

 国内線は感染が落ち着いたタイミングで復便する動きや、新規路線の就航も出てきた。一方で、那覇空港を発着する国際線は20年3月24日から全線運休が続いている。

 那覇空港ビルディング(NABCO)によると、国際線に就航し、ビルに事務所を構えていた航空会社17社のうち、5社が退去した。

 コロナ前から県内に事務所を構えず就航している会社もあるため、5社の退去は沖縄路線からの撤退を意味するわけではない。ただ、韓国で会社更生手続きを申請している格安航空会社(LCC)のイースター航空などもあり、コロナ収束後も変わらず就航するかは見通せない。

 県は20年度、当初予算約800万円を計上し、新規路線などの誘致を目指したが、商談会の中止などで停滞している。次年度は約400万円を計上し、NABCOや沖縄観光コンベンションビューローとも連携する。

 担当者は「運休が長期化しているため、まずは既存路線の復便を促す。感染が落ち着いている台湾などの会社へ働き掛けていきたい」と話した。

 

(写図説明)那覇空港の乗降客数の比較

那覇空港の乗降客数の比較