MLB公式サイトが「MVPのダークホース」にエンゼルス・大谷を選出

日本時間3月26日、メジャーリーグ公式サイトでは「MVPのダークホース」を特集する記事を公開。マニー・ランダワ、サラ・ラングス、マット・ケリー、ジェイソン・カターニア、ポール・カセラの5人が両リーグから1人ずつ、合計10人の選手を選出し、大谷翔平(エンゼルス)もア・リーグMVPのダークホースとして選ばれた。二刀流の大谷が投打で好成績を残した場合、アウォード投票でどのように評価されるか注目が集まりそうだ。

大谷をア・リーグMVPのダークホースに選出したのはカセラ。「ア・リーグMVPの最有力候補は間違いなく、大谷のチームメイトであるマイク・トラウトだ」としつつも、「今春の大谷の活躍に興奮しないことは難しい」と述べ、打率.571、5本塁打、OPS1.701、わずか3三振という大谷の活躍を紹介。「レギュラーシーズンでこの驚異的な数字を維持できないのは明らかだが、我々は大谷が打てるということをすでに知っている。昨季は打率.190、出塁率.291、長打率.366と低迷したが、キャリア通算ではOPS.843を記録し、162試合の平均では30本塁打、18盗塁をマークしている」と打者・大谷の実績に言及した。

カセラはさらに「これらの数字だけでも十分に立派だが、今季エンゼルスは大谷をマウンドに復帰させようとしている。これにより、大谷のMVPの可能性はもう一段階アップするだろう」と二刀流・大谷の活躍に期待を寄せている。「乱調のイニングがあったため、3度の先発で防御率は7.88に膨れ上がっているが、8イニングで14個の三振を奪っている。さらに重要なのは、101.9マイルを計測し、トミー・ジョン手術で全休した2019年や右前腕の故障でわずか1.2イニングしか投げられなかった2020年から復活し、ようやく健康を取り戻したように見えることだ」と大谷のコンディションに太鼓判を押す。

そして「先日のパドレス戦では1番・投手で出場し、2打数2安打1四球、4回5奪三振という活躍を見せた。登板スケジュールに合わせて打者としての出場機会が制限される可能性もあるが、もし完全に健康なら、我々がこれまでに見たこともないようなMVP級の成績を残す可能性がある」と締めくくった。

なお、ア・リーグから選出された他の4人はマット・チャップマン(アスレチックス)、ルイス・ロバート(ホワイトソックス)、ジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ)、ボー・ビシェット(ブルージェイズ)という顔ぶれ。ナ・リーグからはハビアー・バイエズ(カブス)、ジェイコブ・デグロム(メッツ)、マイケル・コンフォート(メッツ)、ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)、J・T・リアルミュート(フィリーズ)の5人が選出された。

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