高梁・本町 住民有志がひな飾り まつりは2年連続中止

© 株式会社山陽新聞社

きらびやかな段飾りが並ぶ池上邸

 高梁市本町地区で4月3、4日に予定されていた「備中たかはし町家通りの雛(ひな)まつり」(実行委主催)が、新型コロナウイルスの影響で2年連続の中止が決まった。代わりに、会場近くを流れる紺屋川(伊賀谷川)で満開の桜とともに春を感じてもらおうと、住民有志が商家資料館・池上邸や周辺の商店などでひな飾りを展示している。

 まつりは桜の開花時期に開かれ、備中松山城下の商人町の面影漂う地区内の通り約70カ所に多彩な飾りが並ぶ。昨年に続きイベントは中止となったが、2月下旬から、地元住民らが段飾りや手作りのひな人形などを5カ所ほどに据えている。

 池上邸では昭和30年代から現代までの5、7段のきらびやかな段飾り7種類を玄関に設置。最も古い江戸後期の男びなと女びな、御殿をあしらった大正時代のひな飾りも展示ケースに収めるなどして披露している。午前9時~午後4時、自由に見学できる。

 このほかにも地区内の商店が、店先に手作りの御殿に並べたひな人形やミニチュアの飾りなどを並べ、訪れた住民らが見入っている。

 4月10日ごろまで展示する。3月28日午前9時から、近くの市観光物産館紺屋川で開かれる「高梁朝市」の来場者に一帯の散策を楽しんでもらう狙いもあり、実行委員長の武南俊明さん(71)は「来年こそはまつりをぜひ開催したい。高梁の春を感じて少しでも明るい気持ちになってもらえたら」と話している。