通算131勝のジオ・ゴンザレスが現役引退を表明 2ケタ勝利9度

日本時間3月26日、メジャー13年間で通算131勝をマークした35歳の左腕、ジオ・ゴンザレスが現役引退を表明した。ゴンザレスは昨季終了後にFAとなり、日本時間3月5日にマーリンズとマイナー契約を結んで招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していたが、オープン戦初登板で一死しか取れず7失点と大炎上。それを受けて現役引退を決断したとみられる。ゴンザレスはインスタグラムを更新し、在籍した各球団への感謝を綴った。

ゴンザレスは2004年のドラフトでホワイトソックスから全体38位指名を受けてプロ入り。2005年12月にジム・トーメイが絡むトレードの後日指名選手としてフィリーズへ移籍し、2006年12月にフレディ・ガルシアとのトレードでホワイトソックスに復帰した。2008年1月にはニック・スウィッシャーとのトレードでアスレチックスへ移籍し、2008年にメジャーデビュー。ここから13年間に及ぶメジャー生活がスタートした。

アスレチックスでは2010年からの2年間で31勝を挙げる活躍を見せ、2011年に自身初のオールスター・ゲーム選出。同年12月に4選手とのトレードでナショナルズへ移籍すると、移籍1年目から自己最多の21勝を記録する大活躍を見せ、2年連続オールスター・ゲーム選出のほか、最多勝のタイトルを獲得し、サイ・ヤング賞の投票で3位にランクインするキャリアハイのシーズンとなった。2018年途中にブリュワーズへ放出されたが、2010年からこの年まで9年連続で2ケタ勝利。2017年にはサイ・ヤング賞の投票で6位にランクインした。

2019年はヤンキースとマイナー契約を結んだものの、メジャーへ昇格できず、4月下旬にブリュワーズへ復帰。19試合(うち17先発)に登板したが、3勝どまりだった。昨季はプロ入り時のチームであるホワイトソックスと契約し、ホワイトソックスの一員として初めてメジャーでプレーしたものの、12試合(うち4先発)で1勝2敗、防御率4.83と今一つの成績。年齢による衰えを隠せなくなりつつあった。

ゴンザレスは全盛期を過ごしたナショナルズに対して「素晴らしい7年間を僕と家族に与えてくれた」と感謝。メジャーでプレーした4球団だけでなく、ヤンキースやマーリンズへの感謝も述べているところにゴンザレスの人柄が感じられる。今後は家族との時間を大切にしながら過ごしていくという。

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