F1、決勝前セレモニーのテーマを人種差別撤廃から『WeRaceAsOne』に変更

 F1は、2021年シーズンもレース前にグリッド上でドライバーたちが団結をアピールする時間を設ける。昨年は『End Racism』(人種差別撤廃)を訴えていたものの、今年は、F1が継続して取り組んでいるより幅広いイニシアチブである『WeRaceAsOne』がテーマとなる。

 昨年、F1はレース前にドライバーたちが集合する時間を設け、グリッドに向かう前に、ドライバーたちが人種差別に反対する立場を主張する映像が世界中の放送網で放映された。

 今シーズンもその時間が確保されたものの、F1による持続可能性、多様性、コミュニティにおける包括性の改善の探求に焦点を当てた『WeRaceAsOne』の取り組みの一環として実施される。

エステバン・オコンのルノーR.S.20に記された『WeRaceAsOne』のメッセージ

 しかしながらその時間にドライバーは、自分が適切だと考えることを自由に示すことができる。反人種差別のメッセージを引き続き伝えたいと願う場合は、たとえば膝をつくことを許されている。

 F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、バーレーンで行われたプレシーズンテスト中にドライバーたちに会い、レース前のセレモニーの変更について話し合ったという。

「F1全体が『WeRaceAsOne』を団結してサポートしている。またドライバーはグランプリ前にこの取り組みについて自身のサポートを示すことができる」とF1の広報担当者は語った。

「レース前にドライバーたちは自身の取り組みを自身のやり方で自由に示すことができる。何か特定の表示行為をすることは求められていない」

「重要なのは、我々の持続可能性、多様性、包括性、コミュニティについての取り組みに対し、彼らがともに全面的に支援することだ」

© 株式会社三栄