【花田編集長おすすめ!】 牡蠣の一夜干し
<たしかに「旨みが違う」>
牡蠣という字は難しい。
いまだに辞書を見ないと書けない。白川静さんの『字通』で調べると「蠣」には岩などにひっつくという意味があるらしい。
なんで「牡」かはわからない。
そんなことはいい。
生ガキ、カキフライ、しぐれ煮、オイル漬け……。だが、「一夜干し」は初めて食べた。
紫外線を当て、旨みを凝縮させる独自製法とかで、たしかに「旨みが違う」。
一個、一個ラッピングしてあるので、きりなく食べてしまう。
夢創鶏の生ハム
<いくらでもワインがすすむ味>
夢創鶏は、鶏の生産・加工・販売までを行う「英楽」の自社ブランド鶏。
臭みがなく、しっとりした肉質で、生ハムにすることで、そのポテンシャルがさらに引き出されている。
普通の生ハムに比べ、肉厚で歯ざわりがよく、すっきりとした味わいで、いくらでも食べられてしまう。サラダの付け合せにもよし。
冷凍で届くので、長期保存もできるうえ、解凍すればすぐに食べられるのも嬉しい。ワインとの相性も抜群だ。
(編集部・佐藤)
京都府・京丹後 天の酒喰 丹後の蒸し煮鮑
<貝の王様に二礼二拍手一礼>
学生時代の四年間、京都に住んだが、丹後の「黒あわび」は夢のまた夢。
それがいま、目の前にある。
貝の王様に一礼では足りない。二礼二拍手一礼、で、いかがでしょうか。
蒸し煮にしても、黒あわびならではのコリコリは残っており(柔らかな食感も美味)、噛むほどに旨み広がる。
珍味である肝もついているので、美酒とともに食せば、無上の幸せ。
食べた直後に「ウマイ!」を言うのは嘘。三分は待ってほしい。
(編集部・野中)
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田原屋與右衛門 越淡麗 純米大吟醸
<両親は二大エリート米>
米も、酒の味を決める大事な要素である。
新潟県糸魚川市で明治30年から酒造りを続ける田原酒造。同蔵の銘柄「與右衛門」シリーズのなかでも、これは酒造好適米「越淡麗(こしたんれい)」を使用した純米大吟醸だ。
新潟県が独自に開発した品種で、「山田錦」と「五百万石」という酒米の二大エリートを両親に持つ。
その味わいは柔らかく、ひたすらなめらか。雪解けの野に流れる、澄んだ水が目に浮かぶ。
清らかで贅沢な逸品だ。
(ライター・瀬戸内みなみ)