初めての一人暮らし、新生活で節約すべきポイント、食費や光熱費の平均額は?

年度変わりとなる4月、新入社員として一人暮らしする人や、人事異動で単身赴任となる人も多い季節です。初めての一人暮らしだと、どれくらいお金がかかるのかがわからず不安に思っている人も多いのではないでしょうか。

今回は初めての一人暮らしでかかるお金と節約すべきポイントを紹介します。


コロナ禍でスタートする一人暮らし

昨年から新型コロナウィルスの感染が広がり、いままでとは生活様式が変わっています。その中ではじまる一人暮らしであれば、例年とは気を付けたいポイントも異なってきます。

引っ越しに関しても、通信販売を利用する人が増え、現在は物流全体が人手不足と言われています。日程が確定しているのであれば、早めに手配することをおすすめします。近年は家具付き物件も増え、一人暮らしで荷物が少ないのであれば、引っ越し業者ではなく宅配便で荷物を送るのも一つの方法です。

また、既にリモートワークを採用している会社も、本格的なリモートワークへ移行中の企業もあります。就業形態が確定しているのであれば良いのですが、流動的な部分がありそうならば、なるべく身軽にしておくことが大切です。先が見えづらい世の中なので、まずは必要最低限のもので新生活をスタートして、暮らしていく中で必要性を感じたら購入していくほうが失敗が少ないでしょう。

初めての一人暮らしの買い物で気を付けたい点

少ない荷物で一人暮らしをはじめて、必要なものを買い足していく方法。

例えば当り前のように必要と思われるかもしれない掃除機。1ルームの一人暮らしでフローリングであれば、本格的なキャニスター掃除機やスティック掃除機は不要かもしれません。フローリングワイパーで掃除することでホコリを取ることはできます。何か粉ものをこぼしてしまったときなどのために、デスクにも置けるような小さなハンディ掃除機が1つあれば十分です。ただしカーペットが敷いてある物件の場合はやはり掃除機が必要になります。

また家具類であれば、まずはリースを利用してみるのも良いでしょう。「新生活セット」として必要なものを月単位でリースできるところもありますし、無印良品は1年から4年という少し長期ですが「月額定額サービス」として家具類のリースを本格的にはじめました。

また調理器具や食器類も最低限の数ではじめるほうが良いでしょう。最近は100円ショップの食器もオシャレになり種類も豊富になってきているので、食器が趣味という人以外は100円ショップの食器で十分かもしれません。

鍋やフライパンも揃えたいところですが、両方を兼ねられる深いフライパンを1つ買っておくのもいいですよ。

あえておすすめするのであれば、卓上で使える電気鍋は一人暮らしに便利です。1~2人用サイズの鍋で、焼き肉などもできるホットプレートも兼ねているものは使い勝手がいいです。仕事から帰ってきて台所スペースで立って調理をするのが面倒な場合に、とりあえず材料だけ用意してあとは座って卓上の電気鍋で調理しながら食べるということができます。

一人暮らしで気になる食費や光熱費は?

初めての一人暮らしでは、どれくらいのお金をかけていいのか分からないという人も多いでしょう。「どれくらいかけていいか」というのは正直なところ収入によって変わってきます。目安として、例えば食費であれば、総務省の2019年家計調査によると一人暮らしの食費の平均(単身者の勤労者世帯)は月に4万4,348円となっています。ただしこれは一人暮らしで働いている全年齢が対象なので、手取り金額が多くなっている年齢の人も含まれています。食費は外食の回数、自炊の回数によって大きく変わってきますが、1日の食費の目安を1,000円にすれば1カ月約3万円。自炊を上手にしていけば、比較的余裕のある金額です。

水道光熱費の一人暮らしの平均は、同じく総務省の2019年家計調査では月の電気代3,512円、水道代1,515円となっています。ガス代に関してはプロパンと都市ガスで違ってきますが、一人暮らしの場合、都市ガスであれば月平均1,500円程度、プロパンガスの場合4000円程度が目安となります。3つをあわせて月平均が7,000~8,000円に抑えたいところです。

ただしこれも、リモートワークで在宅時間が増えると状況が変わってきます。大切なのは、何においても電気のつけっぱなしや、シャワーの流しっぱなしというように明らかな無駄を省いていくことです。

初めての一人暮らしは何かと不安なことも多いかもしれませんが、今はネットですぐに調べることができます。無駄遣いはせず、一人暮らしを楽しんでくださいね。

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