NHK党・立花孝志党首による「諸派党構想」 来年の参院選に前倒しへ

NHK受信料を支払わない方法を教える党の立花孝志党首

NHK受信料を支払わない方法を教える党(NHK党)の立花孝志党首(53)は26日、会見し、「オリーブの木構想」のミニマム版となる「諸派党構想」を当初計画していた4年後の参院選ではなく、来年に前倒しするとした。

「諸派党」はNHK受信料問題を追及するNHK党のようにワンイシューを掲げる政治団体を集結させ、参院の比例区で各団体の代表者による統一名簿を作成するというもの。

投票上位の候補者は当選する可能性があり、国政政党であるNHK党がプラットフォームになることで、得票数に応じ、政党助成金を各団体に分配する。立候補に最低3300万円要した供託金も1人600万円でハードルが低くなり、国政政党の候補者となるために泡沫扱いになるのを防ぐ狙いがある。

諸派党構想のきっかけは日々、立花氏に寄せられた要望や意見の行き場がないことだったという。

「集団ストーカー被害や生理のことで休みづらい、女性専用車両はやめてくれ、夫婦別姓を進めてほしい、年金をもらわなくていいから払いたくない、橋下徹さんをなんとか総理大臣にしたい、DVの被害者が安心して暮らせるようにしたい、自衛隊・警察官の待遇を良くしてもらいたい、パチンコの換金をちゃんとしてほしい…。ワンイシューの政治団体を作れば、すぐに問題解決ができなくてもその政治団体に相談したりできる」(立花氏)

既に多くの課題解決に特化した政治団体が存在しているが、国政選挙に出るのは至難の業だった。

「諸派党は国民の政治への不満を拾うのが目的。50とか100くらいの政治団体が加盟してくれると思っている」と立花氏。4年後に構想を具現化しようとしていたが、来年の参院選に前倒し、既にいくつかの政治団体への声掛けも始めている。NHK党は諸派党の下部組織になるというが、受信料問題は継続していくとしている。

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