楽天・涌井秀章投手(34)が26日の開幕日本ハム戦(楽天生命)に先発登板し、7回を打者28人に116球を投げ、4安打無失点と好投。大量8点のリードを守り降板した。
通算10度目の開幕マウンドに立った涌井は、初回からいつものように淡々と自身のピッチングを展開。状況、相手の打ち気を観察しながらストレートをコースへ、時折カーブでアクセントをつけながらスライダー、フォークも巧みに混ぜゼロを積み重ねていった。
4回一死からセカンド・浅村が落球の失策を犯した際には「味方のエラーは必ずゼロに抑える」という自身の哲学そのままに、ひとつギアを上げ後続を5―4―3の併殺に仕留め帳消しにした。
相手先発・上沢が開幕戦独特の緊張にのまれ、5回途中を6失点で降板。涌井はそれを尻目に、制球よくストライクゾーンにボールを出し入れし、見事試合を作った。
派手さはないが、まさに「ザ・ピッチング」という内容だった。