大相撲春場所13日目(26日、東京・両国国技館)、大関復帰を目指す関脇照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)は大関正代(29=時津風)を下して3敗(10勝)を守った。
立ち合いから鋭い踏み込みで相手を引きつけると、そのまま一気に寄り切り「思いきって前に出ようと思った」と振り返った。
前日25日に大関昇進の目安となる〝3場所33勝〟をクリア。それでも気を緩めることなく「やっぱり『2ケタ(白星)は乗せないと』と思っていたので、目標を達成できてよかったです」と話す。
また、この日は小結高安(31=田子ノ浦)が3敗目を喫し、優勝争いでトップに並んだ。取組前の時点で高安が敗れたが「考えても仕方ない。自分のことで精いっぱい」と平常心で土俵に立っていた。
4場所ぶりの賜杯が少しずつ見えてきた照ノ富士は「明日の一番に集中してやるだけ」ときっぱり。両ヒザに不安を抱えながらも最後の力を振り絞る。