アンジェリーク・キジョー、ナイジェリアの若者たちの抗議活動に触発を受けた新曲「Dignity」リリース

グラミー賞を4度受賞しているベナン出身のシンガー・ソングライター、アンジェリーク・キジョーが新曲「Dignity」をリリースするとともにミュージック・ビデオ(MV)も公開している。

Youtube:Angelique Kidjo - Dignity ft. Yemi Alade

「Dignity」は、拷問などで批判を受けていたナイジェリアの対強盗特殊部隊 (SARS)の解体を求める若者たちの抗議活動に触発されて制作されたもので、ドレイクやカニエ・ウェストからも称賛を集めているナイジェリアのアフロポップ・シンガー、イェミ・アラデ (Yemi Alade)をフィーチャーした力強い楽曲となっている。

30年にわたり深遠な力を持つ音楽を発信し続けてきたアンジェリーク。本楽曲のプロデュースはヴィテック・ダ・オーサム (Vtek Da Awesome)が担当し、人間の尊厳についての力強いメッセージが高らかに謳われている。アンジェリークは2019年にイェミ・アラデのアルバム『Woman of Steel』収録の「Shekere」に参加しており、今回はそれ以来のコラボレーションとなった。

アンジェリークは今回の楽曲について、「警察による暴力はアメリカでのみ起こっていると思っている人が多いが、実は世界中で起きているのです。この曲は暴力に反対するものであり、尊厳を持って人々や自然と向き合うべきというメッセージでもあります。母なる自然が私たちに与えてくれた尊厳を見失ったとき、果たして私たちは胸を張って歩くことが出来るでしょうか?」と語っている。

MVは、楽曲のメッセージが故郷に想いを馳せたある移民の物語に載せられている必見の内容。荒涼としたコンテナ・ヤードで撮影されたこの映像の中では、主人公がダンスを通じて自己救済を見出していく様子が胸を打つ振付で見事に表現されている。アンジェリークとイェミも登場し、このアップリフティングな楽曲を際立たせている。

自身の新曲としては、グラミー賞を受賞した2019年のアルバム『セリア』以来のリリースとなったアンジェリーク・キジョ―。今年もパワフルな楽曲で我々を楽しませてくれそうだ。

■リリース情報

アンジェリーク・キジョ― 

ニュー・シングル「Dignity」配信中

© ユニバーサル ミュージック合同会社