長崎市のコロナワクチン接種 65歳以上の高齢者対象 特養入所者を先行

 長崎市は26日、新型コロナウイルスワクチン接種について、4月12日の週から65歳以上の高齢者を対象に限定的に開始すると発表した。まずは重症化リスクが高い特別養護老人ホーム入所者から始め、クラスター(感染者集団)発生防止にもつなげる。
 市によると、医療従事者や16歳未満を除く市内の接種対象者は約33万8千人。4月5日の週から26日の週にかけて市に届くワクチンは1462人分で、国から今後の具体的なワクチン供給時期や量が示され次第、未定となっている16~64歳の接種スケジュールを決める。
 接種手段は、かかりつけ医など近くの医療機関での個別接種を基本とするが、希望に応じて地区ごとに設けた会場での集団接種も併用する。個別接種は、市内の診療所など270前後の医療機関で対応する。
 田上富久市長は「接種スケジュールが決まったのは全体のごく一部。準備を進めるため、(国には)ワクチンの配分量など全体像をできるだけ早く示してほしい」と注文した。


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