巨人の最年長野手・亀井が開幕戦史上初の代打サヨナラ弾! 原監督「意味ある、意義あるホームラン」

ナインに囲まれ、万歳する巨人・亀井(中)

巨人の最年長野手・亀井善行外野手(38)が開幕DeNA戦(東京ドーム)で、代打サヨナラ本塁打を放った。

同点で迎えた9回裏、代打で登場した亀井はDeNA守護神・三嶋の3球目139キロのスライダーにバットを一閃。打球はG投の待つ右翼スタンドに飛び込んだ。

開幕戦での代打サヨナラ本塁打はプロ野球史上初。9回打ち切りが場内にアナウンスされた直後の劇的弾に場内は大興奮となった。ホームベース上でナインから手荒い祝福を受けたベテランは「めっちゃうれしいです」と笑顔を見せた。

最大3点差を追いつかれたナインを救う一発だった。原監督は「最後、亀井が決めてくれたというのは、非常にいろんな意味で大きいですね」とうなずくと「いろんな人をカバーしたり、あるいはチームに明日への活力をさらに与えてくれたというのは、意味ある、意義ある亀井の素晴らしいホームランでしたね」と賛辞が止まらなかった。

チームの精神的支柱は開幕スタメンを外れたこの日は盛り上げ役に徹した。円陣で「行くで。今日の1戦で最後の0・5ゲーム、大事やから。1戦目これ、そやで。えぇ感じで行くぞ今日。さー行こう!」とあえてコテコテの関西弁で声出し。奈良出身でも普段は標準語を使うベテランにナインから「何で関西弁?」と笑いが起こり、後輩たちの緊張感をほぐした。

2017年6月18日のロッテとの交流戦(東京ドーム)で亀井は目の前でマギーを3連続敬遠された延長12回、怒りのサヨナラ3ランを放っているが、勝負強さは健在。「こういうところで力出すのは、今までの経験が力になってるのかな」と通算100号まであと1本に迫ったベテランは振り返った。リーグ3連覇を狙う今季も亀井のバットに頼るシーンは多そうだ。

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