強毒クラゲ「カツオノカンムリ」大量漂着 渡名喜のアンジェーラ浜、端から端まで

 【渡名喜】渡名喜村内の浜で23日、クラゲの一種のカツオノカンムリが大量に打ち上がっているのが発見された。カツオノカンムリは透き通った青色で楕円形の盤の上に三角形の帆を張るような姿をしており、一見美しいが強い毒を持っている。
 同村ではカツオノエボシとあわせて「フーラ」と呼ばれており、昔は食料にもされていたことから、これまでも定期的に打ち上がっていたと考えられる。
 カツオノカンムリが発見されたのは集落の南側に位置するアンジェーラ浜。波打ち際に沿って、浜の端から端まで長い海岸線に沿って打ち上がっていた。
 3月上旬ごろの夜中に島の北側でイザリ漁をしていた村民によると、肉眼ではっきり分かるほど海面一帯がカツオノカンムリらしきもので埋め尽くされていたという。それらが北風に乗ってアンジェーラ浜まで流されたとみられる。
 (刑部結通信員)

© 株式会社琉球新報社