自民と公明が都議選の選挙協力で合意 議席過半数を目指す

7月に行われる東京都議会議員選挙に向けて、自民党と公明党が選挙協力する方針を明らかにしました。自民・公明で都議会の議席過半数を狙う考えです。

自民党東京都連と公明党東京都本部は3月26日に合同で会見を開き、7月の都議選と今年秋までに行われる衆院選について、選挙協力の合意をしたことを発表しました。前回の都議選で東京都の小池知事と対立路線を取っていた自民党は、当時小池知事が率いていた地域政党・都民ファ―ストの会に大敗し、過去最も低い議席数となっていました。今回の選挙では新型コロナ対策を踏まえ、小池知事との協調路線を打ち出す考えを示しました。自民党東京都連の高島直樹幹事長は「全てが小池知事100%という意識ではない。是々非々の中で、正しいものは一生懸命後押しし、正すべきものは正していきながら、都政発展のために両党がスクラムを組む」と述べました。

一方、公明党は前回の都議選で都民ファーストの会と選挙協力を組んでいました。しかし、小池知事がその後行われた衆院選で国政進出を目指したことをきっかけに、公明党は都民ファーストの会との協力関係を解消しています。公明党東京都本部の高木陽介代表は「小池知事が希望の党を設立して国政への流れをつくった。都政をしっかりしてほしいというこちらの意見、信義を裏切る形となった」と述べました。

現在、都議会の議席は議員定数127人のうち、都民ファーストの会が46議席、自民党が26議席、公明党が23議席などとなっています。夏の都議選に向けて、現時点で自民党は58人、公明党は23人を擁立していて、両会派で都議会の過半数を目指す考えです。

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