山形市周辺の拡大顕著、対策を苦慮

新型コロナ

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緊急事態宣言に伴って不要不急の外出の自粛が求められ、夜の繁華街は人の姿がまばらだった=26日午後8時11分、山形市・JR山形駅前

 新型コロナウイルスの感染拡大が、山形市周辺の自治体でも顕著になっている。26日までの3日間で、寒河江市は15人、上山市は13人、東根市は8人の感染者を数える。山形市では緊急事態宣言の発出によって、さまざまな対策が打ち出されているが、周辺自治体では実効力のある予防策に頭を悩ませているようだ。

 寒河江市の担当者は「予防策のチラシを全戸配布するなど繰り返し注意喚起し、リスクが高まっていると伝えるしかない」とする一方、「慣れがあるのか残念ながら十分な手応えは感じられない」とも。生活圏は山形市、仙台市とも一体化しており「個別自治体の対策は限定的になる。村山地域全体での広域対策を検討してほしい」と話す。

 上山市でもさらなる拡大が懸念されるが、緊急事態宣言が出ている山形市とは生活圏が一体で、通勤や通学を考慮すると往来は避けられないのが実情。25日には市長名で感染予防の徹底を呼び掛けるメッセージを発信し警戒を促した。東根市では注意喚起の文書を全戸配布し、山形市との往来を可能な限り控えるよう呼び掛けている。26日には小中学校の体育館や市民体育館など体育施設の利用を当面の間、休止することも決めた。

 一方、村山地域の自治体の担当者は、効果的な対策に向け「陽性者の感染経路などの調査結果を知りたい」と話すが、保健所からはなかなか入手できないといい、独自の調査も難しい状況を吐露した。

他の職員らは陰性、1人感染の山形大病院  山形大医学部付属病院(山形市)は26日、新型コロナウイルスに感染した医療従事者1人について、院内で接触の可能性があった患者や職員へのPCR検査を実施した結果、全て陰性だったと病院ホームページで明らかにした。医療従事者の職種は看護師で、23日に陽性が確認されていた。手術や外来診療などへの影響は出ていないという。

天童市職員が感染  天童市は26日、建設部に所属する20代の男性職員1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。市危機管理室によると、男性職員は25日朝に出勤したが、体調不良のために退庁。PCR検査で26日に陽性と分かった。同日に消毒作業を行い業務を再開している。職務上、不特定多数者との接触はなかったとみられる。職場内を含め濃厚接触者について調査を進めている。

山形銀の1人が感染、山形・宮町支店は休業  山形銀行は26日、山形市の宮町支店に勤務する職員1人の新型コロナウイルス感染が判明したと発表した。消毒作業のため同日から同支店を休業している。  同行によるとこの職員は体調に変化があった25日以降自宅待機しており、PCR検査で26日に陽性が分かった。顧客に接する業務のため行内外に濃厚接触者がいるかどうかを確認中で、接触のあった顧客には個別に連絡している。営業再開は、同支店全職員のPCR検査を実施、結果を確認した上でホームページなどで知らせる。現金自動預払機(ATM)は27日午前9時から利用できる。代替店舗は同市の本店営業部。

スタッフ1人感染  バスケットボール男子・Bリーグ2部のパスラボ山形ワイヴァンズは26日、チームスタッフ1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。これまで感染が判明した選手、スタッフの濃厚接触者ではなく、自宅待機中の24日に発熱があり、抗原検査で陽性となった。