福井の海の見える古民家レストランで贅沢なアフタヌーンティーを楽しむ【LULL・坂井市三国】

東尋坊や越前松島水族館などの人気観光スポットがある福井県坂井市の三国町エリア。
古い街並みが残る海沿いの街に、ひときわ目を引く大きな古民家があります。
ここが、今回紹介するレストラン『LULL(ラル)』。
この記事では、LULLのアフタヌーンティーについて詳しく紹介したいと思います。

※こちらの記事は2019年9月に公開したものを再編集したものです。

三国は、北海道と関西を行き来する北前船の寄港地として栄えた場所。
この建物は、北前船の頭首の自宅として、120年以上前に宮大工によって建てられたものであり、世界的なオーケストラの指揮者、小松長生氏の生家でもあります。

築120年の古民家に新たな命を吹き込んだのは、東京でも屈指の人気を誇るフレンチレストラン『Aile Blanche(エルブランシュ)』(東京・麻布十番)などでオーナーシェフを務める、福井出身の料理人、小川智寛氏。

小川シェフの経歴、LULLの外観・内装のこだわり、ランチやディナーの内容も大変気になるところではあるのですが、この記事では、個人的に激推ししている、LULLのアフタヌーンティーについて詳しく紹介したいと思います。

LULLの詳細はこちら>>築120年の古民家を改装したフレンチレストランLULL(ラル)。Surf&Turfで福井の恵みをいただく

日本一おしゃれ!?完全予約制のアフタヌーンティー

13時半から始まる完全予約制のアフタヌーンティーは、見た目も可愛いオードブルとスイーツを、紅茶やコーヒーとともにいただくコースです。

紅茶は4種類

紅茶はフランスの老舗紅茶『KUSUMI TEA』が4種類用意されています。

私が伺った時は『ルイボス』『イングリッシュブレックファースト』『セイロン オレンジペコ』『キャトルフリュイルージュ』の4種類がありました。おかわり自由なので、全種類飲むこともできますよ!

アンフュージョン

最初に出てきたのは、青い不思議な液体。

一緒に運ばれてきたシロップを入れると…

色が紫に変化しました!

これが一体なんだったのかすっかり聞きそびれてしまったのですが、ほんのり甘い香りとお味でさっぱりできました。
(以前伺った時は、紫のお花のアンフュージョンにジャムを入れたので、きっとそんな感じだと思います!)

ケークサレ&キッシュ

続いて、ケークサレとキッシュ。

りんごとオレンジのコンフィチュールもついてきたので、お好みでケークサレにつけていただきます。
このキッシュがふわふわトロトロで絶品!

ケークサレとキッシュはおかわり自由なのですが、美味しすぎて3つも食べてしまいました(笑)

オードブル

お待ちかねのオードブルは、アフタヌーンティーでよくある3段のスタンドではなく、木のお重に入って出てきます。

手前にLULLと刻印された2段の木箱は、鯖江市にあるHacoaの特注品。
Hacoaは、福井の伝統工芸品『越前漆器」の木地技術を応用した木製雑貨を手がけるブランドで、その人気は今や全国区となっています。

蓋をあけると、中には目にも楽しいオードブルがぎっしり。

左上から時計回りに『フォアグラバターのプチシュー』『ハム・胡瓜のロールパン』『エッグベネディクト』『サワラのカナッペ』『クリームチーズの大根巻き』『パテ・ド・カンパーニュ』

どれから食べるか迷ってしまうくらい、どれも美味しそうで可愛らしいですよね。

LULLの手にかかれば、大根だってこんなにおしゃれに!
(薄い大根からお花が透けていて、中にはクリームチーズが入っています)

そして、下の段には小さなスイーツが入っていました。

右上から時計回りに『ベリータルト』『キウイのスープ』『フィナンシェ』『チョコケーキ』『ミルクレープ』、真ん中が『ダックワーズ』

こんなにも綺麗で、もちろん美味しいアフタヌーンティー、私は見たことがありません!
日本海を見渡せるオーシャンビューのお店なので、絶景も一緒に楽しむことができて、本当に贅沢な時間が過ごせます。

女性ならお腹は十分満たされるほどボリュームがあるので、お昼を食べずに早めにアフタヌーンティーに行くのがおすすめ!

色とりどりのオードブルと紅茶、そして楽しいお話で、アフタヌーンティーを存分に満喫してみては?

フィンランドの陶芸家が手がけるティーカップ

さらに、ティーカップも注目してほしいポイントです。
日本ではここでしか使われていないこだわりのティーカップとのこと。

フィンランドの陶芸家・ナタリーラーデンマキさんが手作りしており、わざわざフィンランドの工房に出向くほど、LULLの中でもこだわった部分だそうです。

フィンランドの陶芸家・ナタリーラーデンマキさん

上から見ると完全な丸にはなっておらず、手作りのあたたかみが感じられます。

手触りもしっとりとしていて、土の感触を思い出すような素材。
飲み物を飲んだ時の口当たりの良さは、言葉で言い表すのが難しいほどです。

フレンチにはイギリスの文化であるアフタヌーンティーという概念がなく、小川シェフは、LULLのシェフを務める堀田さんとともに試行錯誤を重ねたそうです。
都内でも、アフタヌーンティー研究のために様々なお店に出向いたという小川シェフ。
「うちほどのアフタヌーンティーはどこに行ってもないんじゃないかな」と自信をのぞかせます。

まさにその通りで、LULLのアフタヌーンティーは福井一、全国一と言っても過言ではないかもしれません。
ぜひその目で確かめてみてください。

アフタヌーンティー誕生秘話や店舗情報などは以下でご紹介しています。

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