大相撲春場所14日目(27日、東京・両国国技館)、初優勝を狙う小結高安(31=田子ノ浦)は幕内翔猿(28=追手風)に首ひねりで敗れて4敗に後退した。
やはり賜杯は遠いのか…。昨年11月場所での初対戦では自分のペースに持ち込めず、最後は蹴返しでバッタリ。そのイメージが強かったのか、この日もつかみどころのない取り口に苦しめられた。
立ち合いから何とかつかまえにいき、途中で左を差す展開に持ち込んだ。そこで一気に土俵際まで寄ったが、後がなくなった翔猿の捨て身の蹴返しでバランスを崩され、もつれながら倒れた。物言いがついたものの、先に左ヒザをついた高安に軍配は上がらなかった。
初対戦時と同じように足を飛ばされる流れで黒星。取組後はリモート取材にも応じず、悔しさの大きさを示す結果となった。