【フィギュア世界選手権】宇野昌磨 フリーで華麗なリカバー 北京五輪へ「僕はまだ選ばれていない」

宇野昌磨

フィギュアスケートの世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)男子フリーが27日に行われ、ショートプログラム(SP)6位だった平昌五輪銀メダル宇野昌磨(23=トヨタ自動車)は184・82点をマークし、合計277・44点とした。

最終グループの1番滑走として登場。冒頭の4回転サルコーはやや着氷が乱れ、4回転トーループも体勢を崩した。嫌な流れが続いたが、後半に入ると3つのコンビネーションジャンプを成功。ステップ、スピンも全てレベル4を獲得し、序盤の乱れを後半で立て直した。演技を終えると小さくガッツポーズ。リンクサイドのステファン・ランビエル氏(35)と抱き合って喜びを表した。

試合後、大会を通した反省点として「スイスで練習していた時に比べてジャンプの調子が良くなかった」と話した上で「こっちに着いてからの練習でできる本当にマックスだったと思っています。この状態でもここまで何とか耐えることができた」と自己評価を下した。

来年の北京五輪への質問に対しては「ひねくれた答えになってしまいますが、僕はまだ五輪の出場選手として選ばれていません。まずは選ばれることが一番だと思います」と宇野らしくブレない発言に終始した。

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