怪物新人とやっぱり指揮官とは〝縁〟があったようだ。猛虎が理想的な試合運びで、27日のヤクルト戦を9―5で快勝し、開幕2連勝を決めた阪神・矢野燿大監督(52)が、初安打をプロ初本塁打で記録した佐藤輝明(22)との〝運命〟を改めて感じた模様だ。
奇しくもプロでのキャリアが重なることになったのが、プロ初安打を本塁打でマークしている。矢野監督も中日の選手として現役時代、大卒入団で1年目のシーズンだった1991年8月26日の阪神戦(甲子園)で野田から。
試合後、その点について問われると「俺と比べんなよ、レベルが違うわ。俺なんか(本塁打で)びっくりしてたんだから(笑)」と謙遜しつつも記憶が蘇ったという。
プロ5打席目の特大弾でダイヤモンドを周回した佐藤輝を眺め「でも、自分もそれを思い出した。7打席目で初ヒットになって『そういえば、俺も(初安打は)ホームランだったなぁ』って…」とその堂々たる姿に感嘆。
「まぁでも(佐藤輝とは打者のタイプが)違うわなって(笑)」と自虐を交えつつ、ルーキーの記念打を持ち上げていた。