【人生を変えることば選び】言われて嬉しいほめ言葉を30個以上書き出してみる

桜も満開、新しいシーズンへの希望が膨らむ(写真はイメージ)

【ほめ達・松本秀男 人生を変えることば選び】もうすぐ4月。働く人も生徒さんたちも、新しいシーズンを迎えます。さて自分にとって、どんなシーズンにしましょうか?

それを考える前に、ここで1つ問題を出します。これは、ほめ達検定3級試験の第1問として出題される問題でもあります。それは…、

「自分が言われてうれしいほめ言葉を5分間でできるだけ多く書き出してください。目標は30個以上!」

よかったら、メモ用紙にでも書き出してみてください。「私はほめられたことがない!」という方は、言われてうれしかったことでオッケーです。

この問題の狙いは2つあります。1つ目は、「人・モノ・出来事の価値を発見する達人」のほめる達人ですが、まず何の価値を発見するかといえば、やはり自分自身です。自分自身の価値を発見できないと、なかなか周りの人の価値を見つけられないものです。だからまず、自分をほめて認めてあげよう。

そしてもう1つの意味は、ほめ言葉のボキャブラリーがどのくらいあるか確認すること。

30個もなかなか書き出せない方もたくさんいますが、大丈夫です。ほめ言葉は意識すると増えていくものです。過去最高記録としては、94個書けた女性もいらっしゃいました(素晴らしい!)。

そしてここからが大切です。書き出したものの中から、「これから先、もっとこのことばを言われたいな!」というものを厳選して、2つ3つ選んでいただきます。「リーダーシップあるね!」とか「頼りになる!」とか「笑顔がいいね!」など、なんでもかまいません。

実はこの選んだことばこそ、自分の「なりたい自分」なのです。「憧れの姿」とも言えます。ですので、それをちょっと意識して毎日を過ごしてみてください。すると不思議なもので、だんだんとそういうほめ言葉を言われるようになります。つまり「なりたい自分」に近づいていけます。

私たちには生まれ持った性格や個性があります。一方で、周りに対して自分をどう表現するかで、周りから見た自分の個性は変わっていきます。

一度きりの人生ですからなりたい自分になってもいいですよね。4月からは新しいシーズン。せっかくですから憧れの自分になりきって、気が付いたらそうなっていた…、なんてすてきですね。張り切ってまいりましょう!

☆まつもと・ひでお 1961年東京都生まれ。国学院大学文学部卒業後、さだまさし氏の制作担当マネジャー、ガソリンスタンド経営を経て、45歳で外資の損害保険会社に入社。トップ営業マンとなり数々の実績を作る。現在は一般社団法人・日本ほめる達人協会専務理事を務め、企業セミナーなど多方面で活躍中。著書に「できる大人のことばの選び方」や「できる大人は『ひと言』加える」など。

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