ヤンキース 本塁打王・ボイト離脱でブルースがロースター入り

日本時間3月28日、ヤンキースのアーロン・ブーン監督はルーク・ボイトが左膝半月板損傷により手術を受けるため、少なくとも5月まで離脱する見込みであることを明らかにした。ヤンキースは昨季メジャー最多の22本塁打を放った大砲を欠いて2021年シーズンの開幕を迎えることになる。また、ボイトの穴埋めとしてマイナー契約のジェイ・ブルースの開幕ロースター入りが決定。ボイト不在のあいだ、正一塁手として起用されるようだ。

現在30歳のボイトは昨季56試合に出場して打率.277、22本塁打、52打点、OPS.948を記録。今年のオープン戦は左膝の故障を抱えながら13試合に出場したが、打率.219、0本塁打、5打点、OPS.631に終わっていた。アーロン・ジャッジが「ルークはこのチームの大きな戦力だし、オフェンスの大きな役割を担っている」と語るように、昨季の本塁打王の離脱はヤンキースにとって痛手となる。しかし、故障を抱えたプレーを続行するよりも、万全の状態で5月以降のシーズンをプレーするほうが得策との判断に至り、手術を受けることが決定した。

メジャー通算318本塁打の実績を誇るブルースは現在33歳。昨季終了後にフィリーズからFAとなり、マイナー契約でヤンキースに加入した。オープン戦は13試合に出場して打率.194、2本塁打、3打点、OPS.662と低調だったが、ボイトの代役として開幕ロースター入りが決定。ブルースの契約にはオプトアウト(契約破棄)の条項が盛り込まれており、ヤンキースはブルースを開幕ロースターに入れるかFAにするかの決断を迫られていた。

ブルースは「ヤンキースと契約したとき、このチームの手助けをしたいと思っていたから、そのチャンスが与えられたことにとても感謝している。ワールドシリーズ制覇という目標を目指して戦うのが楽しみだよ」とコメント。昨季はフィリーズで打率.198、6本塁打、14打点、OPS.721に終わったが、過去にシーズン20本塁打以上を10度記録している打撃力で本塁打王の穴を埋めることはできるだろうか。

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