新上五島・頭ケ島天主堂周辺への「パーク&ライド」事業廃止 4月1日から マイカー乗り入れ可に

 長崎県新上五島町は4月1日から、国指定重要文化財「頭ケ島天主堂」(同町友住郷)付近へ観光客らを無料送迎する「パーク&ライド」事業を廃止する。来訪者が減少したため。天主堂見学を予約すれば、マイカーやタクシーで乗り入れが可能になる。
 同事業は天主堂付近の騒音問題を解消し、周辺住民の生活環境を守る目的で始まった。同天主堂は世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「頭ケ島の集落」に含まれている。
 世界遺産登録後の2018、19年度は4万人を超える来訪者があったが、20年度は新型コロナウイルス禍の影響もあり約1万6千人(2月末現在)。町は騒音などの課題が一定解消されたと判断した。
 天主堂見学の予約は2日前までは「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター」(電095.823.7650)、前日と当日は「頭ケ島の集落インフォメーションセンター」(電0959.42.8118)で受け付ける。
 見学時間は午前9時~午後5時。町観光商工課は「マナーを守りながら島の雰囲気を楽しんでほしい」としている。

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